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2006年05月16日

秋山完は素敵だ『 プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)』

4257010789プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)
秋山 完

朝日ソノラマ 2005-10
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秋山完 - Wikipedia
秋山完ホームページ(作者公式)

速攻買ったは良いが積みっぱなしであったのをやっと崩しました。というか漫画に詰まったので…

いやー面白かったです。この作家大好き。
一方で、昔から影響受けまくってる割には全く真似ができない己の矮小さよ。

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2005年12月25日

インフルエンザこわい(小松左京復権なるか)[後]

前回の続きです。

『復活の日』作者の小松左京氏ですが、どうも最近では忘れられた作家であるご様子。それならまだしも、若い方の間では不必要に貶められているご様子。多分80年代に映画化された作品群がかなりアレだったせいかと思われます。

というか『さよならジュピター』を馬鹿にする人は実際観たことがあるのか???
北京原人よりもビデオ屋に置いてないのに!
いや確かにB級映画好き以外にはおすすめしませんが、頑張って作られた映画です。宇宙船は今観てもかっこいい。

前回述べたとおり小松左京のパニックものは『状況シミュレーション』的な要素が強く、一般的な映画の文法で語るのがとても難しいです。なので、ヒーローを物語の中心に据える形での映像化では破綻…というか状況を描ききれないことになりがちです。あと物語上の役割がヒーローに集中するので、ヒーローがスーパー化して大味になりがちです。

そのせいか、壮大な危機管理シミュレーション小説だった『首都消失』は渡瀬恒彦が特攻する映画になってしまったり、太陽系の危機に瀕して宇宙社会と地球社会が対立する『さよならジュピター』は環境保護ヒッピーテロリストが特攻する映画に…うーん。

個人的小松映画ランキング:
復活の日>日本沈没>>>さよならジュピター>>>>>首都消失
(エスパイは未見)


さて。
長々と書いてしまいましたが、なんと2006夏公開で『日本沈没』の再映画化が決定!
監督は樋口真嗣。すげー。
ビジュアルは勝ったも同然として、ストーリーを頑張って欲しいです。
できれば草彅剛と柴咲コウの物語を完全分離して描いて貰えると、話に広がりがでてよさげです。
まー無理っぽいですけど…少なくとも結末は変えないで下さい。あと特攻するのは止めて下さい。

願わくば、小松氏の再評価に繋がってくれますように。(ハルキ文庫の在庫が無いぞー)

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小松 左京

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409408066X日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2
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小説は強くおすすめ。宇宙社会のリアリティがものすごい。プラネテスとかMOONLIGHT MILEが好きな方にはタマランのではないでしょうか。

さよならジュピター〈上〉
さよならジュピター〈上〉小松 左京


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star日本SFを代表する正統なハードSF

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さよならジュピター〈下〉
さよならジュピター〈下〉小松 左京


おすすめ平均 star
star人類125億人は救われるのか?
star未来社会をリアルに描き出す超大作.

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2005年12月18日

インフルエンザこわい(小松左京復権なるか)[前]

新型インフルエンザの発生が秒読みになってまいりました。大流行したらどうなるか全く想像がつきません。深刻度はSARSどころではないし日本の景気の腰をボッキリ折るかもしれませんしかなりの死者が出るでしょう。私も感染するかもしれないし。そんな今日この頃、私が毎年この時期になると読みかえしている小説をおすすめします。

復活の日
4894563738
小松 左京


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ジャンルは、バイオハザードものです。画期的な生物学理論を用いて作られた細菌兵器が流出し、最終的には、これはオチではないので言いますが、人類が滅亡します。ちょっと豪快なSF小説です。

謎の病原体(新型インフルエンザと誤認される)によって人類社会が徐々に崩壊していく過程を淡々と追っていきます。「ぎゃー」とか言って血を吐いて死ぬ様なありがちな描写より、

  • 「熱っぽいんだよね」と昨日言っていた友人が、今日は登校してこない。どうしたのか…
  • アマチュア無線でどうにか交信ができた。○○国は無政府状態に陥ったらしい。
とかいった調子でとても怖いっす。

『風邪』の流行で政治や軍事、社会インフラが次々と麻痺していく描写はホラーやサスペンスというよりも大規模災害モノな感じです。「どうすることもできね~」って圧倒的な無力感が漂うあたりも似てるかもしれません。『いのちってはかない』と思ってしまいます。文章にすると陳腐ですが。

ちなみに、ちゃんと生き残る人々がいてちょっとだけ救いのあるラストがあります。読後感には何とも言えないものがあります。

まじめな話、この本をインフルエンザ対策で国民に配布することを希望です。流行時に都会の雑踏やコンサートなんかに行くようなお馬鹿さんは一人も居なくなること請け合い。

この記事つづく

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