インフルエンザこわい(小松左京復権なるか)[前]
新型インフルエンザの発生が秒読みになってまいりました。大流行したらどうなるか全く想像がつきません。深刻度はSARSどころではないし日本の景気の腰をボッキリ折るかもしれませんしかなりの死者が出るでしょう。私も感染するかもしれないし。そんな今日この頃、私が毎年この時期になると読みかえしている小説をおすすめします。
復活の日
小松 左京
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ジャンルは、バイオハザードものです。画期的な生物学理論を用いて作られた細菌兵器が流出し、最終的には、これはオチではないので言いますが、人類が滅亡します。ちょっと豪快なSF小説です。
謎の病原体(新型インフルエンザと誤認される)によって人類社会が徐々に崩壊していく過程を淡々と追っていきます。「ぎゃー」とか言って血を吐いて死ぬ様なありがちな描写より、
- 「熱っぽいんだよね」と昨日言っていた友人が、今日は登校してこない。どうしたのか…
- アマチュア無線でどうにか交信ができた。○○国は無政府状態に陥ったらしい。
『風邪』の流行で政治や軍事、社会インフラが次々と麻痺していく描写はホラーやサスペンスというよりも大規模災害モノな感じです。「どうすることもできね~」って圧倒的な無力感が漂うあたりも似てるかもしれません。『いのちってはかない』と思ってしまいます。文章にすると陳腐ですが。
ちなみに、ちゃんと生き残る人々がいてちょっとだけ救いのあるラストがあります。読後感には何とも言えないものがあります。
まじめな話、この本をインフルエンザ対策で国民に配布することを希望です。流行時に都会の雑踏やコンサートなんかに行くようなお馬鹿さんは一人も居なくなること請け合い。
この記事つづく
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