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2006年06月03日

『エマ』7巻読みました・総括してやる

えーやっと読みました。ビーム本誌も2ちゃんも個人感想サイトも覗いていないので完全初見です。

まずはじめに、森薫先生には足を向けて寝られないことを申し上げておきます。
『エマ』のお陰で中断していた拙作『メイベルグレイの小間使い』が復活し
おかげさまで大変好評を頂き、そして色々な方とお知り合いになることが出来ました。
あとは、マイナージャンルを先頭切って切り開いて頂いたということで
私なんぞはその道をスキップしながら歩いてる体たらく。
もー何とお礼を言って良いのやらです。

注意:詳細なネタバレあります。

さてさて。ちゃっちゃと行きましょうか。
7巻を中心に『エマ』全体の総括をさせて頂きます。
少々まとまりの無い文章ですがご容赦ください。疲れてます。

==========
ここから感情論

私は『当て馬』が出てくる物語がとても嫌いです

何で、当て馬の人ってみんないい人ばかりなのでしょうか。

「神奈江さんはいい人だけど…」
そのセリフは 聞 き 飽 き ま し た! !

………………あれ?

感情論ここまで
==========

簡単に言うと7巻は面白かったのですが、
5,6巻がどうにもストレスがたまりました。
5巻P105最後のコマのハンス君のような顔をして読んでました。はい

物語がメロドラマ風になっていくにも関わらず、メロドラマ風の
分かりやすい展開が行われなかったのが原因ではないでしょうか。
この作品の美徳とされている
『勿体つけた描写』『セリフで語らない』『重層的なキャラ描写』はメロドラマとは
相容れなかったような気がします。水戸黄門並に単純やらないと。

というか主人公カポーが『恋で頭がバカになっている状態』(ひでー言い方)なので
物語も一緒にバカにしておかないと、彼らが浮いちゃって感情移入できないと思います。
特にエレノアほったらかしの坊っちゃんがヘタレに見えて仕様がありませんでした。
少なくとも私はそう感じました。

その他思ったこと

・エレノアを5巻まるごとほったらかしたのはエピソード構成のミスだと思う。
またこの件を解決してからエマと再会したほうが後ろめたくなくてカタルシスがあったのでは。
・ジョーンズ夫妻の若い頃の話(5巻頭)は出すのが早すぎでは。
これやっちゃったら以降味方になるしかないじゃん。
・いっぽうで子爵は思い切りの良い悪役で良かった。「彼にも良いところが…」とか
始めたらもう収拾つかね
・編集は暴走する作家をもうちょっとコントロール出来なかったのか?
一歩引いた立場なんだから物語を大局的に見て欲しかった。

押忍。こんなところです。
いや、好きですよたぶん。
最後に、私の考えていた『メロドラマでカタルシスのあるクライマックス』を
発表させて頂いてお開きにします。

子爵の手によってロンドン塔の最上階に捕らえられてしまったエマ。両親の制止を振り切って単身乗り込むウィリアム坊っちゃん。各階には子爵の配下の貴族達が立ちふさがり(上階に行くほど爵位が上)知力勝負や体力勝負など様々な死闘が繰り広げられる。グレイスが手引きしてくれたりハキムが象に乗って突っこんできたりコリンの小さい体が役に立ったりしてどうにか歩を進めるウィリアム。また敵だと思っていたハンスが「どこの坊っちゃんだか知らネェがエマを不幸にしたら承知しねぇぞ」と言ってウィルをかばって死ぬ(最後に復活)。やっとたどり着いた最上階。なんとそこには『欧州の母』クイーン・エリザベスが!文字通り国を賭けた死闘。でもなんだかんだで女王改心して終了。充ち満ちる朝日をバックにエマとウィルがぶちゅー。祝福するかのように鳴り響くビッグ・ベン。女王が「まぁ、若い頃を思い出すわ(ぽ)」とかなんとか言って大団円。女王の大号令によりエマとジョーンズ家をいじめる者は居なくなり皆幸せに暮らしましたとさ。…しかしそこに第一次世界大戦のぐんぐつの響きが!
The End
ご好評の場合、二人の間に生まれた娘が主人公となる『エマ2 ~パルチザン死闘編』も予定しております。

ブリティッシュジョークですよ?
えーと、好きですよ?

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コメント

>『メロドラマでカタルシスのあるクライマックス』

むしろそんなエマ本を読んでみたいですマジで

>恋で頭がバカ
恋は頭が馬鹿になるものです。
ましてや障壁のある恋は大概迷惑だし浮きますよね
恋と世間のゼロサムゲームになっちゃったらもう大変
ふたりがどのへんに着地するかは、このEDじゃ神の味噌汁

>5,6巻
お嬢様よりメイドが書きたかっただけでしょう
確かにフォローは欲しかったスね
このへんの構成と夫妻ストーリーと編集なにしてた、は他所でも同意見をよく聞きます

ところで続編が気になるところですが、パルチザンって何処が舞台なんですかw

□ kanaejun

>林鳥巣さま

> 恋は頭が馬鹿になるものです。
押忍、承知しております。だからムカ…もとい俺も参加させてくれよー(読者として)と思ったのです。
ただ男性読者を想定していなかったのならば、ああいう展開もむべなるかなと思いました。

> ところで続編が気になるところですが、パルチザンって何処が舞台なんですかw
そりゃもう、見目麗しきフレンチ・メイドが右手にショットガン左手にお手製爆弾持ってパリの下水道を駆けめぐるんですよ!

>俺も参加
じゃあ「ハキムにも飽きたら俺のところに来い」とw(意味が違う)

>パリの下水道
対独協力者の家の玄関に黒い柩を置いたりするんですなw
怖ェー
ショットガンはダブルバレルの猟銃がいいですね
精密な彫金が施してある代物で、元ボーイの警官に見られてばれちゃうですよ
「あれはお屋敷にあった銃じゃないか!」
で、途中から女囚モノに・・・

※コメントの受付は終了しました。2014.5