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2006年12月05日

なぜそこまで『はやぶさ2』なのか(大臣にメール)

はやぶさ2を実現させよう勝手にキャンペーン
hayabusa2.png

「宇宙の道」(C)モナ倉FLASHムービー

うぉー小惑星探査機『はやぶさ2』の予算化が危うい。
前回に続いて、今度は内閣府特命担当大臣にメールしました。

小惑星探査機「はやぶさ2」予算化のお願い: イノベーションのランドマークとして

内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策、イノベーション、
少子化・男女共同参画、食品安全)
高市 早苗様


前略
初めまして。ますますご健勝の事とお喜び申し上げます。
また、議員の日々の激務におかれましては、一国民として心より感謝の意を申し上げます。

このたびはJAXA(宇宙航空研究開発機構)における
小惑星探査機「はやぶさ2」の2007年度開発予算化につきまして、
不肖ながらお願いのメールをさせていただきました。
ご存じかと思われますが、「はやぶさ2」は
昨年小惑星「イトカワ」に接近して話題を集めた「はやぶさ」の後継機です。

現在、「はやぶさ2」の開発予算化の検討がなされておりますが、
それの予算化が困難であるという事を耳にいたしました。
ちなみに、目的地となる小惑星の位置などの制約により、
目標達成の為には来年度に5億円程度の予算化が必須だということです。
なお、この項目はJAXAの予算申請では優先度が低く設定されているそうです。

さて、安倍政権の掲げております政策のひとつに
「イノベーション」というものがございます。
その趣旨に対して私はたいへん共感しており、その推進を望むものであります。
一方で、その言葉がどんな政策、目標を意味するのかがはっきりせず
イメージのみに留まっているのも、また感じるところです。

かつて国民は、道路や鉄道などインフラの発展、次々と建設される高層ビルなどに
「イノベーション」を感じ、具体的な発展のイメージを描けたと思われます。
しかし残念ながら現在では、国民はそういった実感を得ていないと考えられます。
IT技術の発展は著しいですが、
実体を伴わないため実感に結びついていないと思われます。

その点におきまして、宇宙分野、特に「遙か遠い小惑星を目指すちいさな探査機、はやぶさ2」は、
イノベーションを具体的に実感することの出来る
最適なランドマークと思われますが、いかがでしょうか。

実際、「はやぶさ」の小惑星との接近の際の、マスコミや国民の注目度は
かなり高かったと記憶しております。
参考までに、近年のJAXAの探査機では「自分の名前を探査機に積んで送り出そう」
というキャンペーンが行われておりますが、火星探査機「のぞみ」で27万人、
「はやぶさ」で88万人の応募があったそうです。

また、理念的なものはさておきましても、
この分野に於いては現在日本が世界一であり、
また探査機が日本の最先端技術の結晶であるということを鑑みると
日本の理学、工学技術レベルの維持発展に対して
「はやぶさ2」がたいへん重要な計画であると言うことができると思います。


以上をもちまして、
2007年度予算における「はやぶさ2」の予算措置を
関係各局に働きかけて頂けます様
お願い申し上げる次第でございます。
長文失礼いたしました。
草々

衆議院議員 高市早苗(たかいちさなえ) 奈良発 一緒に創ろう!日本の未来

「メールは全て拝読いたしております」という文言がたいへん心強いです。
もし大臣がこの件をご存じなければ、それだけでも意義ありとみました。
奈良県民でも自民党員でもありませんが、応援しております。
(受理した旨の自動返信メールが来た。やるな…)

12/10追記:
JAXA理事長にもメールしました。
文面ふくむ記事

さて、後半は「何で今カネが要るんですか?」という理由を羅列します。
(間違いがあったらすみません。)
よろしければどうぞ。


1.小惑星は止まってくれない

各々が太陽のまわりを回っているため、地球と小惑星との距離は常に変化しています。
(『火星大接近』とか耳にしますよね)よって、打ち上げはいつでも良いというわけではありません。

2.技術の継承

いわゆる『2007年問題』でも話題になっていますね。
開発母体のJAXA宇宙科学研究本部(旧宇宙科学研究所、ISAS)は、
図面や書類にあまり頼らず『口伝』で技術継承をしているそうです。
「いつの時代だよ!」と思われるかもしれませんが
カネと人が足りない状態では一番効率的なんだそうです。

ついでに言うと、マニュアルに落とし込んで誰でも使えるような技術というのは
ある程度成熟した技術なわけで、最先端の知識分野においては依然として
徒弟制度みたいなものが必要なわけですね(想像)。

そんな訳で、継続的に開発を続けることが重要なのです。
事実、ISASの宇宙望遠鏡分野では継続した開発、観測が行われており
世界のトップを仏恥義理されております。

3-a.アメリカがはやぶさ計画をパクった

過激な表現ですが、最近のNASAまわりの状況を見るとそう考えざるを得ません。

NASA Announces Discovery Program Selections
(前略)Three missions were selected for concept studies:
The Origins Spectral Interpretation, Resource Identification and Security (OSIRIS) mission would survey an asteroid and provide the first return of asteroid surface material samples to Earth.(後略)
NASA Press Release: 06-342 Oct. 30, 2006
・・・『はやぶさ』が失敗すると思ってるだろ、このお米野郎!
設計も微妙にパチモン風…

3-b.最先端を走り続けることが最重要

まぁこういう事を申しますと必ず、
「無理して一番狙う必要あるの?(他にやることがあるだろう、福祉とか)」と言われますが
『自前の技術を持つ』=『パワーを持つ』という図式は、北朝鮮が現在はっきりと示しております。
日本も核を持て、という話ではないです。極端な例です。

穏健な例えを使えば、上のツッコミはトヨタ自動車に対して
「自動車メーカーなんて世界中にあるんだから、そんなに頑張るなよ。フ○ードとか迷惑してんじゃん」
という様なものでしょうか?

「日本国なんてどうなってもいいよ」と言うのなら別ですが、
競争原理が世界の潮流となっている中では、
ナンバーワンを失うことは何とも勿体ないことです。

また地球環境が悪化するのは時間の問題なので、地球外でもイニシアチブを取っておかないと
まずいんじゃないでしょうか。上のNASAのやつも、オシリス計画と言えばカッコいいですが
略してないほうの名称を見るとResourceだのSecurityだの、かなりストレートです。

まぁ、そんなわけです。
もし共感なさって頂けるかたがいらっしゃいましたら、下のリンクを参考に
行動を起こしてみてください。上のように本格的なものでなくても結構ですので。

呼びかけ元の記事:
松浦晋也のL/D: 「はやぶさ2」実現に向けて
予算折衝がらみの現在の状況がまとめられています。

「はやぶさ」の近況と「はやぶさ2」に向けて
中の人の文字通り「悲痛な叫び」が。独立行政法人とはいえお役所のサイトで
ここまで書いちゃって大丈夫なんでしょうか・・・。
あと現在の『はやぶさ』のポンコツっぷりが説明されています。
(しかしまだ生きている!)

まとめWikiサイトはこちら
はやぶさ2を実現させよう勝手にキャンペーン
hayabusa2.png

「はやぶさ」これまでの出来事など。情報のまとまり具合はピカイチかも
MEF小天体探査フォーラム:はやぶさ探査機勝手に応援ページ

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