俺は君のためにこそ(略)観ました
先月から結構シリアスに体調を崩しているのですが見てきました!
ナゼなら、プロペラ機がブンブン飛び回る映画なんて10年に一本だからです!
というわけで序盤のシーンだけで100点です!失速寸前でフラフラ飛ぶ感じが最高。
オールCGによる飛行機映像では世界でも屈指の出来ではないでしょうか。*1
ぬるーい空オタですみません。ということでまじめな感想も書きます。
全体の印象を述べています。ストーリーのネタバレはありません。
反戦映画(最近の日本の戦争映画)を仮に2つにカテゴライズして、
a.おじいちゃんが昔語りをする映画(現代と過去に時間軸が分かれる映画)
b.当時の視点だけで描く映画
とします。例えば『男たちの大和/YAMATO』はa.で『蛍の墓』はb.です。
「現代人がタイムスリップ」なネタはb.にa.を取り入れている感じです。
abを両立できてオイシイので多用されます。
本作では、演出がb.で脚本がa.的な方向性で作られていると感じましたが
それぞれが何となく噛み合っていないかなと思いました。
エピソードテンコ盛りでキャラクターの見分けがちょっとつかないし
物語のクライマックスがぼやけ気味だし
個々のシーンに感情移入は出来ても、映画が終わっても感情が後に引くか?
と考えると疑問が残ります。
ただそれでも結構良い出来だったかなと思います。
ほろりとするところも結構あります。
というか石原慎太郎閣下作ということで終始ヒヤヒヤしてましたが
踏みとどまる所はちゃんと踏みとどまっていて
あの単語は強調しすぎですが結構冷静じゃないスか閣下!といったところです。
とはいっても物議を醸しそうなシーンは多いです。
それをあえて出したことの、どのくらいが閣下の力によるものかどうかは分かりませんが
日本の映画人もトラウマを良い意味で解消しつつあるのかもしれません。*2
(なお同様のトラウマは9.11後のハリウッドにもありそうです。)
出演者、スタッフが皆それぞれのパートで頑張っております。
a.が高じて『YAMATO』の現代パートみたいになることもなく
(男の子のシーンは観客を舐めてます。台無しです)
b.のはずなのに戦後的な解釈がいっぱい入っていたり、というのもなく
『特攻の母』のエピソードを知らない方にはおすすめかと思います。
まぁあーだこーだ言っても自分的には100点です。
「空気に乗って浮かんでいる」ヒコーキを見られたし。
不謹慎でしょうか。いや、でも映画ですから。
説教をしたければ別の手段にするべきだし、
本気で伝えたいものがあるならまず映画として面白くなきゃイカンと思うのです。
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