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2009年12月10日

[ 信者アニメ評論 ]

親父さん空気読め。(マイマイ新子2回目)

前回の記事で批判点を挙げましたが、2回目を観て新たな知見を得ましたので書きます。

念のため申しますが、難癖をつけたいのではなく
本気で応援したいので欠点もちゃんと書きたいのです。
また口コミで広げようという動きもあるなかでは
欠点を隠してプッシュするというのは
おすすめされる側にとってはうさんくさいし、反感を得る気がします。

以下核心では無いですがほんのりネタバレ。

さて。自分の考える本作最大の欠点を述べましょう。
新子の親父さんです。
登場のタイミング悪すぎですよ!エピローグまで我慢してて下さい。

前回指摘したテーマ的結論は、
実は親父さん登場直前のシーンで語られていました。
(とても分かりづらい描き方だと思いますがその点は割愛)
しかし親父さんの登場と朗らかな挿入歌のせいで、
記憶からさっぱり抜け落ちてしまったようです。

問題なのは、あの瞬間「子供の世界」から
「家族の物語」へ視点がシフトしてしまうことです。
これはモロ大人からの視点です。結構ガッカリです。
某なんとか合戦ぽこぽんのラストの
「おいおいこの物語は監督の愚痴だったのかよ」と感じが似ています。

ジイさんをサービスシーンまでつけてあれだけプッシュしたし
貴伊子の親父さんをあれだけ空気化したのだから
新子親父はスルーして良かったんじゃないかなぁと思います。
キャラは好きなんですけどね。

さらにクライマックスのシークエンスについて付け足しますと
ストーリーラインが

・平安
・昭和
・貴伊子視点
・新子+タツヨシ視点

に重層化して一気に難解になりますので
ただでさえ観客の頭はショート寸前と思われます。
そこに「家族っていいよね!!!!!!」みたいな
分かり易いモチーフを持ってくると
ことごとくそちらに誘導されてしまうんじゃないでしょうか。
自分もそうでした。
でもそれが描きたかった映画だとは思えないのです。

ーーーーー
フォローついでに。
ダム完成のあたりまでの出来は文句のつけようがないです。
見直して仰天したのは、諾子らの舟が防府に到着したのが
映画が始まってすぐだったこと。
あれだけトリッキーな構成を一瞬で説明出来ているのは素晴らしいです。

その後じんわりじわじわと諾子を小出しにしていく構成は
良いですねー。時間軸での二重構造が成立できているのは
計算された構成によるところが大きいのではないでしょうか。


萌え視点の感想があってもいいじゃないかコーナー。
貴伊子が母の真似をするシーンは
サプライズ的なカット割りもあって何度もキュンとなります。
キモイ言うな。事実だったんで書きます。

でも、色々カッ飛んでいたおっ母さん(昭和20年代にウェディングドレス)と
貴伊子が母をどう捉えているかが分かる良いシーンですね。
別に私は家族解体主義者ではないのです。ハイ。

参考リンク:
「マイマイ新子と千年の魔法」個人サイト感想リンク集~なんでぼくは泣いているのか教えてくれ~ - たまごまごごはん

精力的な活動が素敵です。

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